日本人の約7割がクセ毛と言われています。髪が広がる、パサつく、まとまらない等の悩みは様々です。まず毛髪のクセ、うねりの原因は何なのでしょうか?その前に毛髪の基本構造について簡単に説明してみます。
毛髪の構造
毛髪は表面から順番にキューティクル、コルテックス、メディラの3構造で成り立っています。
キューティクルは無色透明のウロコ状になっていて魚のウロコや竹の子の皮などをイメージして貰えば良いと思います。
一枚のキューティクルが一本の毛髪の外周1/2〜1/3をを包みキューティクルの重なる枚数は硬毛で7〜10枚、軟毛で3〜5枚程度になります。
次に癖毛に一番、関わりのあるコルテックス(毛皮質)ですが縦方向に繋がり、おおむね規則正しく並んでいます。
最後にメディラ(毛髄質)ですが基本的には毛髪の中心に位置し細い毛髪にはメディラは無く普通毛でも途中から無くなっている場合があります。
キューティクルについて
キューティクルの領域ではキューティクルの他にキューティクルとキューティクルを接着する成分(CMC)から成りたっています。
キューティクル領域だけで毛髪全体の10〜15%を占め毛髪の艶、滑らかさ、手触り、硬さを決定ずけます。様々な物理的刺激、又、水や薬剤などの化学的な刺激からも毛髪内部を保護する役目をします。
コルテックスについて
クセ、うねりに一番に関わっているのがコルテックス領域です。毛髪全体の85〜90%を占め水分を一定に保つ天然保湿因子を保持し毛髪の強度やコシ、髪の色(コルテックス内にあるメラニン色素)や艶感を決定ずけます。キューティクルが整い毛髪内の構造がシッカリと詰まっている事で自然な艶が生み出されて健康な毛髪といえます。
毛髪のくせ、うねりの原因は?
最大の原因はコルテックスの乱れになります。
水分を吸収して膨張しやすいAタイプのコルテックス、水分を吸収しにくいBタイプのコルテックス。この2種類のコルテックスが規則正しく並んでいると直毛になりますし、不規則に並んでいるとクセやうねりが出やすい髪になります。
<毛髪断面>
規則正しく並んだコルテックス 並びに偏りのあるコルテックス
コルテックスAが膨張してもクセが コルテックスAが湿気で膨張してクセが
出にくい。 出やすい。
ダメージ毛によるクセ、うねり
痛みの激しい毛髪(ダメージ毛)の場合も髪の表面のキューティクルが痛んでいる所や剥がれた所から湿気を吸収し不規則に並んだコルテックスが膨張する事で、うねりやクセが出ます。
髪表面のダメージから湿気を吸収
うねりの原因の一つである毛根の汚れをキレイに!
毛穴の汚れや皮脂づまりが原因となりトラブルが生じる場合があります。それにより毛根の最下部(毛球)の「ひずみ」や「いびつ」等、又、毛球が極端に小さくなってしまう等の理由で毛髪の断面積が楕円形になったりする事が原因でクセ毛になってしまう場合もあります。
毛径指数で示すと直毛を100とした場合に毛径の長径と短径の比率で数値が小さい程、楕円が大きくなります。日本人は75~85、黒人は50~60、白人は62~72となります。
くせ毛は生れつきだけが原因ではない
クセ毛は生まれつき(親からの遺伝)だけで無く髪のダメージや毛球の状態、また加齢に伴い弾力が弱く成る事によりクセが出て来てしまったり又、元々がクセ毛の方でも更に強いクセ毛になる場合もあります。
弾力が弱くなる=ハリ、コシ、が無くなる
10代から30代のかけて太くなる傾向の髪の毛、その後は毛髪を生み出す毛母細胞の活動が老化により弱まる。その結果、髪が細り、ハリ、コシ、ボリュウームダウンとなり
ハリ、コシが弱くなる事でクセが出やすくなってしまう。
日々のお手入れでクセ、うねりの軽減を!
ダメージを補修
キューティクルが傷み剥がれている部位を補修する事が必要です。
乾燥を防ぎ保湿
うるおい成分で毛髪内部の水分バランスを整えて、しなやかなまとまりやすい髪にします。
湿気の影響を防ぐ為、キューティクルの保護を
乱れたキューティクルを整え湿気などが入り込みにくい環境にします。
この様な事に気を付けてシャンプー剤、コンディショナー、スタイリング剤などの選び方を始めとして日々のお手入れで整いやすい扱いやすい髪になることが可能です。日々の心掛けでまとまりやすい髪を手に入れて快適な生活を送りたいものです。
くせ毛専用のシャンプー剤を使った経過
くせ毛の為の専用シャンプー剤、トリートメント剤、美容液
シャンプー剤、使用前はパサパサでまとまり難い…
くせ毛用のシャンプー剤を使いだしてから髪がしっかりと保湿されているのが感じられるし以前よりも髪が広がらずに収まりが良い。
ヘヤーカットして短くなったにも、関わらずいつもほど広がらずに収まり具合がとても良い。