映画 「明日に向かって撃て」
1969年に公開されたアメリカ映画「明日に向かって撃て」
19世紀末のアメリカに実在した2人組の銀行強盗プッチ(ポール•ニューマン)とサンダンス(ロバート•レッドフォード)の自由奔放な生き様を哀愁とユーモラスをを込めて描いた映画でした。
この映画の音楽を担当したのはバート・バカラック、唄っているのは、BJトーマス
(ボブ・ディランにも依頼しましたが断られたそうです)
この「雨に濡れても」の曲により、ソングライターとしてのバード•バカラックの名前は世界中へと知れ渡る事となりました。
当時、映画、音楽共に大ヒット、この曲はビルボードでは4週間連続して1位を獲得してアカデミー主題歌賞を受賞しています。
バード・バカラックについて
バードバカラックは1928年、アメリカ合衆国、ミズリー州、カンザスシティ生まれ。ニューヨークで育ったドイツ系ユダヤ人の血を引く、今なお健在な今年92歳の音楽家、作曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー、シンガーソングライター、編曲家
1962年から70年代にかけてハル•デビッドとのコンビで多くのヒット曲を生み出しました。
ダリウス•ミョー、ヘンリー•カウエルといった、クラシック音楽の作曲家に師事していて、バカラックの音楽センスはこの中でも培われてきたのです。
自身でも唄いますが、他のアーティストへの楽曲の提供、編曲、プロデュースも数多く、ディオンヌ•ワーウィクを筆頭に、BJトーマス、ダスティ•スプリングフィールド、カーペンターズ、トム•ジョーンズ等に数多くの楽曲を提供。フィフスディメンション、スタイリスティックス等にも楽曲を提供しています。
クリストファー・クロスの「ニューヨーク•シティ•セレナーデ」や、カーペンターズの「クロストゥーユー(遥かなる影)」も大ヒットしましたし、その他のシンガーでもヒット曲を量産しました。
後になると、更に1000人以上のアーチストがバカラックの楽曲をカヴァーしている事実を、目の当たりにする事からも、彼の卓越した才能がうかがえます。
バードバカラックと言えば、先ず、思い起こすのは何と言ってもディオンヌ•ワーウィクでしょう‼️
ディオンヌ•ワーウィクについて
ディオンヌ•ワーウィクはアメリカ、ニュージャージー州で1940年に生まれ、今年で80歳
父はピアニストでレコード会社の宣伝部長、母はゴスペルグループのマネージャーという音楽一家に育ち、ディオンヌは6歳頃から教会で歌い始めます。
成長したディオンヌは、ハートフォード音楽大学で専攻は音楽教育、副専攻はピアノを学んでいました。
そして学生時代の、今で言うと、アルバイトの様な感じでしょうか?
ニューヨークのレコーディングスタジオで、バックコーラスやデモ歌手をしていました。
そして、1961年、バード•バカラックは、ディオンヌ•ワーウィクと出逢います。
ディオンヌの歌声を聴いたバカラックは、「かけがえのない宝石」と称賛したのです。
バート・バカラックの才能を決定づけたのも、何と言ってもディオンヌ・ワーウィック との出会い!ディオンヌは、バカラック作品の魅力を最大限に引き出せる最高のシンガーとして高い評価を得ました。
バカラックとワーウィックの2人の出逢いにより、共に、お互いの才能が更に大きく大きく開花していったのではないでしょうか?
バート・バカラックによるディオンヌ・ワーウィックの評価
後に、バカラックはディオンヌの事を、次の様に評価しています。
彼女が歌いだすと、如何に難しい曲でも、いとも簡単に唄ってしまう才能があった。
別のシンガーだったら、難しい曲だな!と聞き手に感じさせてしまうのに!
ディオンヌは実に楽々と唄ってしまい、いかに難しい曲でも、スムーズでイージィな曲になってしまう。
彼女は極めて音楽的才能が、並外れているからレコーディングも本当に素晴らしく、アッという間に終わってしまう!
彼女は本当のミュージシャンに違いないから、彼女との仕事はとても充実している。
様々なミュージシャンと仕事をする事があるが、中には色々なミュージシャンがいて、リズム感も悪く、自分の音がズレていても気付かないし、そんな状況だと本当にイヤになってしまう・・・
Dionne Warwick I Say A Little Prayer 1967 Original Million Seller
ディオンヌ•ワーウィクはバート•バカラックと出逢い大学卒業後、1963年にデビューしました。
1967年に、バカラック作曲の「あなたに祈りを込めて(小さな願い)」や「Alfie」等のヒットを放ち、デビュー以来、60年代を通して放ったヒットは26曲、
ディオンヌはバカラックの楽曲を歌うシンガーとして、最も知られた存在となりました。
68年の「Do You Know The Way To San Jose(サンホセへの道)」は、その年、最優秀ポップ女性ヴォーカル賞等、5部門初の、グラミー賞を受賞し日本でも大ヒットしました。
その他にもバカラックの楽曲は「アルフィー」「恋よ、さよなら」「Love Again」で
はディオンヌにグラミー賞をもたらしたのです。
デビューから1972年迄、強タッグを組んだ10年間のディオンヌのヒット曲はバカラックの代表作と言えます。
因みに余談ですが2012年、2月に死去した「ホイットニー・ヒューストン」とは従姉妹の間柄になります。長年、ディオンヌ・ワーウィックはホイットニー・ヒューストンの叔母に当たる言われていて私も、そう思っていましたが、そうではなく従姉妹同士なのです。
二人に共通している、あの素晴らしい歌声は同じDNAを持つ故の事なのでしょうね!!
DIONNE WARWICK AND WHITNEY HOUSTON
1986年のバート・バカラックの楽曲「愛のハーモニー」 バカラックのピアノで、今は亡き、従姉妹のホイットニー・ヒューストンと共に・・・
「ハートブレイカー」収録のアルバムは、特に「ノルウェー」で大ヒット
1982年「ハートブレイカー」を収録されたアルバムはノルウェーのアルバムチャートで10週連続で1位を獲得しました。
1986年にはバカラック作曲で、グラディス•ナイト、エルトン•ジョン、スティービー•ワンダー、そしてディオンヌ•ワーウィクとの共演作「愛のハーモニー」が大ヒットしました。
Dionne Warwick - That's What Friends Are For
最初はスティーヴィーワンダーだけ、とのデュエットの予定でしたが、プローデューサーとして参加していたバカラックの提案で、ゲストを増やす事になり、ワーウィックの指名によりエルトン・ジョンとグラディス・ナイトも迎えられました。
遥かなる昔、バート・バカラックとディオンヌ・ワーウィックのコンサートへ!!
遠い昔、私が高校生の時、鹿児島市の文化センターでコンサートが開催されました。
(当時、私は鹿児島在住)
当時は、精力的に北海道から九州まで様々な場所でコンサートが開催されていました。
友人と共にコンサートを心待ちにしていて、1時間半もバスに揺られて会場へ行き、そして感動し、興奮冷めやらずだった遠い昔を思い出しました。
昔の事ながら、人生に於いて偉大なる音楽家のバート・バカラックとディオンヌ・ワーウィックの音楽に直に触れる事が出来て本当に良かった・・・と感謝みたいな気持ちが、しみじみと湧き出してくる昨今です。